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お掃除ブログ 2018年8月

レンジフードのお手入れと正しい換気について

今日はレンジフード(換気扇)のお手入れの話。日々のお手入れでできるのは見える範囲になります。ファンを外したりとかまでは出来ないので。
で一番問題となるのがフィルター。網目の入った板状のフィルタが大抵2枚セットになってます。(1枚、3枚ものもありますが)
細かい網目の間にかたくなった油が固着すると、平な面についた油と違い、とるのは相当大変です。
また黒い塗装がほどこしてあるフィルターは油で塗装が侵され、油を落とそうとすると塗装まではがしてしますケースもあります。経験されている方も多いと思います。
お手入れをおこたって油汚れをためてしまい、ネバネバと粘度のある、あるいはかたくなってしまった油はとるのが大変です。
でも毎日お手入れって面倒!ではどうすれば・・・ まず食器洗浄機があるお宅は、お皿やお茶碗と一緒に食器洗浄機に入れちゃって下さい。
1日に付いた汚れ程度とその日に付いた汚れをその日に落とすなら、食器についた汚れと一緒で簡単に落ちます。ブラシ等でチマチマ洗わなくても、食器洗い洗剤も油を落としますから大丈夫です。これなら簡単
食器は毎日(毎食後)洗いますからそれと同じと考えればそんなに手間ではありません。
食器洗浄機がない場合は・・・
フィルターを汚さないように不織布等の使い捨てのフィルターを使う事です。これは多くの方がすでに行われている事だと思います。
でも私がお勧めするのは、既存の金属のフィルターの上に不織布のフィルターを重ねるのでななく、既存のフィルターの代わりに不織布の入ったフィルターをおさめる方法です。
金属の既存のフィルターを不織布のフィルターを重ねると2重のフィルターになり、吸い込みが多少悪くなる可能性もあります。
既存の金属のフィルターは外して使わず 写真のような既存のフィルターと同じサイズの枠を使ったフィルターを使い、枠に不織布を張れば、1枚のフィルターなので吸い込みは落ちないと思います。

 
このフィルターの枠はお使いの既存のフィルターと同等サイズを購入可能です。結構高い所もありますがネットで探されれば、安い所もあります。


次に、換気扇を使い効率よく換気する上の注意事項もお教えします。
キッチンの換気扇を使用するときはマンションや気密性の高い建物にお住まいの場合(最近の住まいはほとんどそうですが)リビングのベランダ側やキッチンの横の壁とかについている通風孔を開いておく事です。

密閉された空間で換気扇で外に空気を出そうとしてもうまくでません。要は吸気もしないと排気はできないということです。
車の往来の激しい周辺にお住まいの場合、汚い空気を入れたくない、通気口まわりが排ガス汚れが付く等で締めっぱなしにされているお宅も多いです。
うまく換気出来てないと、油煙がキッチンだけでなく部屋中にまわります。リビングのエアコンクリーニングで結構油汚れがひどい場合、調べるとそのようなケースが見うけられます

レンジフードの汚れと生活スタイル

今日はレンジフード(換気扇)のお話。
レンジフード(換気扇)の汚れ方には当然、料理されるメニューによってかわってきます。逆に言うと換気扇(レンジフード)のクリーニングをしているとお客様の生活スタイルが見えてくることもあります。
たとえば、年配のご夫婦お二人だけで生活されていて換気扇のお掃除の依頼をいただいたとき「うちは油ものあまりしないからそんなに汚れていないかも」っておっしゃることがあります。しかしながら換気扇クリーニングをしてみると、黒く固めの油がたまっていることがあります。そこで「焼き魚、よく食べられますか?」とうかがうと「はい、」と 魚、特にさんま、あじ、サバなどの青魚はみなさんよくご存じのように焼いているとき脂(アブラ)が落ちて、炎が上がり、煙がよくでます。グリル内に落ちた脂(あぶら)だけでなく、油煙と言って魚を焼いてでる煙の中には魚から出た脂が含まれてます。これが換気扇についてたまるのです。魚の脂は当然、動物性の脂です。動物性の脂は植物性に比べ、粘度が高く、冷えて固まると、黒く、固くなります。

 
逆に揚げ物や炒めものをよくされるご家庭は当然、油汚れはつきますが、使う油はサラダ油、オリーブオイルなど、植物性の油なので、色はそれほど黒くなく、割とサラサラした油がたまっているということになります。(植物性の油も長く放置していると酸化して変色して固くもなりますが)
 
魚の脂は前述のように煙に混じって上がるため量的には多くありませんが固い、植物性の油は直接飛ぶものも多いため、量も多く、柔らかいのでたまってたれて落ちれくることがあります。まぁいずれにしても放置してためると厄介ということで年に一度はレンジフードクリーニングをお頼み下さい。
同じようなことは、換気扇だけじゃなく、ほかの部分の掃除でもわかることが多々あります。今日は換気扇の話だけにしてこのあたりで

エアコンの水漏れついて

エアコンクリーニングを頼まれる理由の1つとしてエアコンからの水漏れがあります。
エアコンクリーニングで水漏れがなおるとうたう業者も多いですが、私どもはそのようなやす請け合いのような発言はしません。
エアコンクリーニングで改善する水漏れは軽度のドレインのつまりです。
まずエアコンの水漏れにはいくつかの原因があります。
エアコンは冷房(除湿)時、熱交換器で湿度の高い温かい(暑い)空気を急激に冷やしますので、結露します。この結露した水は熱交換器の下で樋(とい)のようなドレインパンというところで受けてそこからドレインホースで室外に出します。この経路で何らかの理由でつまりが起き、水が流れなくなった場合、ドレインパンからあふれて水漏れを起こします。
水漏れはホコリやゴミなどドレインホースの先が少しでもふさがれても起り得ます。
軽度のつまりは、ドレインホースの先端から吸引して改善します。

吸引等では改善しないひどいつまりの場合、ドレインホースは弱く割れやすいため、水回りの排水管洗浄のようにワイヤーや高い水圧をかけて取り除くことができません。ポイントポイントで一旦ドレインホースを切ったり、外したりしてつまり箇所を探りあてその部分のつまりを取り除くかその部分のホースを交換する等の作業が必要です。これはもうクリーニングの範囲ではありません。
他にこの経路での水漏れの原因は、ドレインパンとドレインホースの結合部の不具合によるもの。
あとはドレインホースの勾配の問題。水が低い所へながれる原理だけで排出してますので、ホースを横方向に伸ばしている箇所がある場合、そこがきちんと勾配がとれていないと(先側を低く)流れず停滞、もしくは逆流し結果エアコン側からあふれるという具合。ベランダなどでベランダの床を汚したくないため、ドレインホースをベランダ床にはわされているお宅も多いですが、ちゃんと先の方が低くなってないと、流れなくなり水漏れをおこします。
この経路以外の水漏れの原因は熱交換器以外の部分の結露です。先述のとおり、熱交換器の結露は想定しているため水を受け、排出する仕組みになっていますが、何らかの理由で熱交換器以外の部分が過剰に冷やされ、結露し、そこは水を受けるものがないため、そのまま落ちるということです。
メーカーや機種によりますが、冷やされた風の出る吹き出し部分の周囲のプラスチックの部分にフェルトのような素材で断熱(保温)し、冷えにくく、仮に結露しても保水する素材を使って水を吸収するようにしていたりします。カバー内部にもスポンジが入っているものもあり同様の役割を果たしています。あらかじめ結露しやすい部分にそのような措置をほどこしてあるものもありますが、それ以外の部分が結露する場合もあり、そうなった場合水漏れなります。
取り扱い説明書にも記載してありますが、25℃以下の低い温度設定で使用しているとおこる場合もあります。 そんなに低い設定温度にしていないにも関わらず想定外の結露を起こす場合があります。
当然、この想定外の結露はクリーニングではなおりません。
水漏れが起き、お客様がメーカー修理を呼ばれ、メーカーが詳しい診断もせず、クリーニングを勧める場合も多々あります。メーカーが来て診断し、クリーニングでなおると言われたので我々がうかがうと100%なおると期待されるケースもありますが、先述のとおりクリーニングでなおせないケースも多々ありありますのでご理解下さい。

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